やりたいことが別に立派な目的じゃなくていいなら
「やりたいことが別に立派な目的じゃなくていい」
このところ至るところで目にするようになって、改めて考えてみた
うーん、立派な目的じゃなくていいなら…
おしゃれしたい
爪に色を塗って
メイク楽しんで
アクセサリーあしらい
キレイなヒール履いて
女らしく
女を楽しみたい
女だぁって実感したい
恋愛したい
……かなぁ。しかもなるべく早く。
数年前に「ぐりとぐら」の作者、中川李枝子さんの講演会で彼女の少女時代のお話を聞いたことがある。
“贅沢は敵だ”の戦時中、お姉さんから聞いたまだ日本が豊かだった時代の話しから想像を膨らませ、友達たちと空想のおしゃれ話しを楽しんでいたと。
「私のお母さんはキレイな首飾りをかけていた!」
「私のお母さんは髪にパーマネントを当てていた!」
「私のお母さんはかかとの高い靴を履いていた!」
この子ども達のお喋りは個人の為にも平和の為にもきっととても大切な何かがあるんだろうな。
私たちはおしゃれを少年少女から奪ってはならないし、おしゃれしたい気持ちは決して誰も奪えない。
ファッションは今の自分を励まし、未来の自分の味方になってくれると思う。そして時代の舵を切っていくツールでもある。
今まで私がまとってきたファッションは自分をいかに隠し抑えるかが目的だった。
女性性、明るさ、自由…
「女らしさ」を追及することを鏡の片隅から嗤われないために。
もう彼はここにいないのにねぇ。
かつて、もうかつて、に過ぎないのに。
過去の記憶も思いもみんなほんとに水に流したい、自由になりたい。
誰かに対して、何かに対して、ほどけないのは見苦しいって分かってるし、ただ苦しいだけだし自由になりたいと心底願う。
安富歩さんが女性装をすることで自分を取り戻して行く過程を今の自分に重ね、奮い立たせる今日この頃。
それはそうと、友達が私の幸せを信じてくれるってもうそれ既にめちゃくちゃ幸せなことですね。
安富歩さんインタビュー↓
50歳で始めた女性装、転機に 東大教授の安冨歩さん
朝日新聞 2017年3月6日08時33分
https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASK2W5KL4K2WUTIL036.html
東大生より不登校のほうが人生を始めやすい理由 東大教授・安冨歩
不登校新聞
474号 2018/1/15